日本脳炎の予防接種は、で、それからどうなってるのか
日本脳炎の予防接種によって重症のADEM(アデム)=急性散在性脳脊髄炎 の副反応が出た! ってことで、日本脳炎の予防接種を厚生労働省は勧奨しないことになった。
日本脳炎の予防接種を打つことが勧められていた年齢の子どもは、とりあえず様子を見ていたりした。
2005年。
で、新しい日本脳炎のワクチンが今年6月に出た。
2009年。
さて、新しい日本脳炎のワクチンを打つべきか?
日本脳炎の予防接種について、いくつかの病院に聞いてみた。
A内科小児科病院:日本脳炎の従来のワクチンはADEMの発生によって厚生労働省では勧奨されていません。新しいワクチンもデータが無いので勧奨されていません。当院では今年日本脳炎のワクチンを打った方はひとりもいません。他の予防接種は行っています。
B小児科:日本脳炎のワクチンは新しくなりましたが、新しいワクチンは月に5つしかウチのクリニックには来ません。ですから予約で受け付けています。月に5人しか受けられないのですが、現在50人待ちです。かなり待っていただくことになるかもしれませんが、それでもよろしければ予約を受け付けます。他のクリニックさんにはワクチンがあるかもしれませんのでそちらをあたっていただいても。
C小児科:厚生労働省が馬鹿。予防接種しないのは親の怠慢。
さて、打つべきか?
日本脳炎にかかる確率と、ADEMが発生する確率とを天秤にかけるのか?
日本脳炎は豚を刺したコガタアカイエカによってうつる。うつっても発症するのは100人から1000人にひとりといわれている。発症した場合脳炎になるのは2〜4割。
でも住んでいる環境によって、違ってくるわけ。
近所に日本脳炎ウイルスを持っているブタがいるのかいないのか。
日本脳炎ウイルスを持っているブタがいる地域に旅行に行くのか。
日本列島の南のほう、九州・沖縄地方・中国・四国地方では、この日本脳炎ウイルスを持っているブタさんが結構いる。半分くらい持ってたりする。
日本脳炎速報−2009年第10報− 国立感染症研究所 感染症情報センター
南のほうに住んでいるなら確率は上がる。
でも東京都のブタさんでは、せいぜい2%ってとこだ。
東京に住んでいて、ブタがいっぱいいるところに行ってないし行く予定もなければ感染することはまず無いというわけだ。感染しても発症するのは高く見積もって100分の1。
しかも発症しているのは高齢者が多いというから確率はさらに下がる。
じゃ、従来の日本脳炎ワクチンを打ってADEMが発生する確率は?
70〜200万回の接種に1回程度、ADEMが報告されることがあるという。
新しい日本脳炎ワクチンの場合はまだデータがないのでなんともいえない状況。
感染しているブタさんに近づかなければ、確率は0だ。
打つか、打たないか。どっちだ?
5歳のウランは、そろそろ第1期接種の期限にさしかかる。
期限を過ぎれば予防接種法の救済制度を受けられない。
もっともそれは延長なり救済なりされるだろうというのはA内科小児科病院。
でもさ、それは先の話だからなんともいえないでしょうよ。
小学校に入れば行動範囲も広がるだろう。感染しているブタさんの近くに行かないともいえない。親の知らないところに行くこともあるだろう。
確率はびみょーに上がる。
打つか?
でも、打とうにも、「当院では打ってない」A内科小児科病院。
「ワクチンがなくて打てない」B小児科。
仕方がないので、「厚生労働省が馬鹿! 予防接種しないのは親の怠慢!」と各方面を思いっきり罵倒しているC小児科で、「打ってないのは親の怠慢じゃない! 打ちたくても打てないし情報が無くてどうしたらいいのか困っているんだ! そういう文句は親じゃなくて厚生労働省に言え! 私が言えってなら厚生労働省に言う!」と大ゲンカしながら日本脳炎のワクチンを打つ。
新しいワクチンを打ったらその後も新しいワクチンを打つ。
でも、9歳から受ける第2期には新しいワクチンを打てない。まだデータが無いからだそうだ。
だからいま8歳のアトムが9歳になって日本脳炎予防接種の第2期を受けるとすれば、古いワクチンになる。
だけど古いワクチンは1年ほどで供給中止になるという。
新しい日本脳炎ワクチンが発売になります
アトムが9歳になった時、古いワクチンはなくなっているのか?
古いワクチンを打ったほうがいいのか? 新しいワクチンを待ったほうがいいのか?
ウランが狭間なら、アトムも狭間だ。
いったいどっち!?
厚生労働省:日本脳炎ワクチン接種に係るQ&A
日本小児科学会
【こども】日本脳炎 予防接種すべき? 保護者に個別通知なく... (1/2ページ) - MSN産経ニュース
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