2009年1月27日

さたでー ないと ふぃーばー

土曜日。午後6時。ウランが突然吐いた。

それまで元気だったのに、突然吐き、吐き続けた。
10分おきぐらいに吐く。止まらない。

顔が明らかに土気色。
ぐったりとしてきた。

病院へ行ったほうがいいだろうか?

かあちゃん「いつも診てもらってる小児科医院は……もうやってないよね。診察時間4時までだから。引っ越す前に診てもらってた小児科、ちょっと離れてるけど、あそこは診てもらえるかな?」

診察券の束を見ながらとうちゃん。
「……うーん。ダメだ。土曜は午前中だけだ」。

か「あ、Tクリニックは? 小児科専門じゃないけど、子どもも診てくれるし」。

と「そこも土曜の午後はやってない」。

か「じゃあ、医師会の夜間診療かな?」。

と「医師会の夜間診療は、土曜日だけは、やってないんだよ」。

か「えっ。じゃあどこに行ったらいいの? あ、あそこは? 大森に小児科の夜間診療センターができたじゃない。あそこどうだろう?」。

と「あそこは平日の夜だけなんだよ」。

か「……土曜っていうのは、平日じゃないんだ」。

と「うん」。

か「土曜日の夜って、行くところがないんだ! ……じゃあ、夜間救急病院に行くしかないんだ……。S大学病院か、E病院か……」。

と「ひまわりに聞いてみる」。

ウランはますますぐったりしてきた。
目を閉じてしまった。
眠っているのか? それとも……。
体が妙に冷たい。

とうちゃんがひまわりにかけた電話は、なかなか病院につながらない。
とても混んでいるのだという。
電話をつないだまま、待つ。
ただじっと待つ。
待つ。

世の中じゃ、土曜の夜だからと、うかれて飲んで騒いでいる人もいっぱいいるんだろう。

その一方で、土曜の夜だからと、診察を受けられない子どもがいる。
ウランだけじゃない。きっと、そんな子どもは、世の中にいっぱいいるんだ。

きょう、たまたまテレビで、医師会のコマーシャルを見かけた。
小児科の充実を進めるよう国に働きかけるというような。

なんていうか、こういうのが、「危機」っていうものなんだね。

日本医師会 「小児救急医療」編


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