2009年1月30日

母親になるということ

ウランが風邪をひいたいらしい。

ウランの好きな豚汁を作るために、ネギをトントンと、たっぷり刻む。
ネギを食べれば風邪ひかないって、アトムが言ったしね。

やとったお手伝いさんに、自分の子の食事を作らせる人もいるだろう。
おかかえシェフに自分の子の食事を作らせる人もいるだろう。
そして言うだろう。
「まぁ、自分でネギ刻むなんて。お気の毒」。

産んだだけでは母親にはなれない。
母親になるというのは、自らの手でネギを刻むことだと言ってみたり。




2009年1月27日

さたでー ないと ふぃーばー

土曜日。午後6時。ウランが突然吐いた。

それまで元気だったのに、突然吐き、吐き続けた。
10分おきぐらいに吐く。止まらない。

顔が明らかに土気色。
ぐったりとしてきた。

病院へ行ったほうがいいだろうか?

かあちゃん「いつも診てもらってる小児科医院は……もうやってないよね。診察時間4時までだから。引っ越す前に診てもらってた小児科、ちょっと離れてるけど、あそこは診てもらえるかな?」

診察券の束を見ながらとうちゃん。
「……うーん。ダメだ。土曜は午前中だけだ」。

か「あ、Tクリニックは? 小児科専門じゃないけど、子どもも診てくれるし」。

と「そこも土曜の午後はやってない」。

か「じゃあ、医師会の夜間診療かな?」。

と「医師会の夜間診療は、土曜日だけは、やってないんだよ」。

か「えっ。じゃあどこに行ったらいいの? あ、あそこは? 大森に小児科の夜間診療センターができたじゃない。あそこどうだろう?」。

と「あそこは平日の夜だけなんだよ」。

か「……土曜っていうのは、平日じゃないんだ」。

と「うん」。

か「土曜日の夜って、行くところがないんだ! ……じゃあ、夜間救急病院に行くしかないんだ……。S大学病院か、E病院か……」。

と「ひまわりに聞いてみる」。

ウランはますますぐったりしてきた。
目を閉じてしまった。
眠っているのか? それとも……。
体が妙に冷たい。

とうちゃんがひまわりにかけた電話は、なかなか病院につながらない。
とても混んでいるのだという。
電話をつないだまま、待つ。
ただじっと待つ。
待つ。

世の中じゃ、土曜の夜だからと、うかれて飲んで騒いでいる人もいっぱいいるんだろう。

その一方で、土曜の夜だからと、診察を受けられない子どもがいる。
ウランだけじゃない。きっと、そんな子どもは、世の中にいっぱいいるんだ。

きょう、たまたまテレビで、医師会のコマーシャルを見かけた。
小児科の充実を進めるよう国に働きかけるというような。

なんていうか、こういうのが、「危機」っていうものなんだね。

日本医師会 「小児救急医療」編




2009年1月24日

読売新聞に掲載されました

えーと、今日の読売新聞朝刊に、All Aboutのガイドとして載りました。

それにしても、自分の名前がボールド大きめの字で新聞に出ると、どうもこっ恥ずかしいですね。何百万部と刷られて全国津々浦々のご家庭に配られているかと思うと、どーもすいません。

こうして、自分の名前が世間に出ていくと、このブログにも、あんまりプライベートなこと書けなくなるのかとかねてから思っていたりします。うんそれでも書くほうがおもしろいのかなとは思うわけですけど。

で、このブログの更新も間が開いちゃったりしてます。
ものすごく忙しいというが一番の理由ですが、個人的なこと書こうとするとちょっと躊躇しちゃったりすることもたまにあったりします。はてなに戻って匿名で思いっきり個人的なこと書いたりしようかと思わないこともありません。

でも、雑誌とか新聞とかに載るってことは、自分的にはデビューでもなんでもなくて、元に帰るだけなので、そんなに発展的な話でもなかったりします。インターネットのほうが、おもしろいかな。でも、インターネットとかパソコンとかの世界のぐっちゃぐちゃもお腹いっぱいだったり。

しかしこうして新聞を久しぶりに見ると、やっぱりいま一番生きた情報が得られるところはインターネットしかないんだね。やっぱり素晴らしいメディアなんだと思ってもみたり。未開拓の荒れ地だけれど。

そういえば、いつしか、インターネット情報をテレビや新聞が追うようになったね。ちょっと前まで逆だったのに。

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2009年1月22日

不思議な保健師

保健師っていう人がいる。

赤ちゃんを産むと、お役所からやってくる。

ということになっているけれど、申し込んでも来やしなかった。

電話してようやく来た保健師。

「担当の保健師が産休で」。

だからって何の連絡も全く無しに来ないっていうのは、普通の企業とかの仕事なら成り立ってなさすぎるだろう。

来たからといって、ほとんど役に立つことをするでも無く。
知識も持っていない。

保健師。不思議な職業。
このズレっぷりは何故なのか。

 1月21日に開かれた「看護の質の向上と確保に関する検討会」(座長=田中滋・慶大大学院経営管理研究科教授)では、看護教育における助産師と保健師の問題に関しても議論が及んだ。吉田松雄委員(学校法人「吉田学園」理事長)は、看護師国家試験合格が資格の取得要件になっている保健師について、「実際に資格を取得して保健師として就職できるのはわずか10%。一生懸命やって取ったのはいいが、就業する場所がない。これは非常に不思議なライセンス」と皮肉った。

 これに坂本すが委員(東京医療保健大医療保健学部看護学科長)も同調。「わたしも大学にいるが、100人卒業させて保健師で就職したのは3人しかいない。彼らを教育するために、どれだけの人が非効率にエネルギーを掛けているか。わたしも初めてそれに突き当たってびっくりした」と述べた。
 さらに坂本委員は、看護大学の増加に反して助産師数が増えない現状について触れ、「看護師と保健師、そして助産師の教育を4年間の中に設けているため、 “入れ子的”なプログラムで助産師教育を受けなければならない現状がある。長期的なスパンで妊婦を診ることがドクター不足の中での重要な役割になると思うが、それが実習の中でうまくできないということも抱えている」と問題提起した。

保健師資格は「不思議なライセンス」(医療介護CBニュース) - Yahoo!ニュース

保健師とか助産師っていうのは、非効率なのが当たり前の世界なんだね。
効率よければいいってわけでもないだろうけれど、お役所の保健師とか助産師の浮世離れしているわけは、教育なんだね。

時々、スーパーベビーシッターの話がチマタにあったりするけれど、有料でも世間に通用するプロの保健師や助産師のサービスが受けられる機関があれば流行るだろうな。アメリカでは、赤ちゃんが産まれた家庭へのサービスが商売として成り立っているんだし、日本でも同じように様々なTipsを教えて整える、ベビーコーディネーターがいれば、利用したい人は結構いるんじゃないかと思う。就職先が無ければ作ればいいんじゃないかな。インターネットで、赤ちゃんのいる生活をプロの知識でサポートしますみたいなサイトでも作ればいい。あ。あたしもそういうサービスする人のひとりだったっけ。

でも、保健師や助産師の学校の問題だと、そうはならないんだろうね。ここの温度差なんだな。子どもを妊娠してから日々感じてきている、育児業界の世間離れは。文部科学省が、要はズレているという新聞記事のコメント。ていうことは、文部科学省の人が、わが子のおむつを一度も自分で替えたこともなく、子育てはばあやとかねえやとかにまかせっきりってことかな。

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2009年1月20日

インフルエンザにはぞうきんが効く らしい

アトムが小学校から帰ってくると言った。
「インフルエンザがはやりだしたから、ぞうきんを干したんだよ」。

ん?

なぜにぞうきん?

「だから、ぞうきんを、濡らして干したんだよ。ぞうきんを濡らして教室を加湿するんだよ。湿度を高くすればインフルエンザの予防になるんだよ」。

そうか。

アトムの小学校では、各自ぞうきんを2枚、常に机にぶら下げている。そのぞうきんを生徒全員が濡らしてぶら下げれば、なるほど教室の加湿になるだろう。


うむ。

というわけで、学校に習って、家のカーテンを洗って濡れたまま下げてみた。
どうだ。すごく加湿だ。ぞうきんの比じゃない。

小学校も、生活の知恵いろいろやってるんだね。


覚書
2008年-2009年のインフルエンザ予防接種の型
A/Brisbane(ブリスベン)/59/2007(H1N1)
A/Uruguay(ウルグアイ)/716/2007(H3N2)
B/Florida(フロリダ)/4/2006
予防接種のページ(インフルエンザワクチン株)

インフルエンザウイルスの検出はAH1(Aソ連)型296件、AH3(A香港)型324件、B型128件
インフルエンザ注意報・警報発令中
インフルエンザ流行レベルマップ




2009年1月17日

インフルエンザにタミフルは効かない?

インフルエンザにかかったことが無い。
子どもたちも無い。
いまひとつ切迫感が無い。

でもアトムの小学校ではぼちぼち流行りだしているという。
学校によっては、去年のうちに学級閉鎖らしい。
「かかったかな?」と思ったら、病院に駆け込めば治る というような話がママたちには広まっているけれど、ね。

 この冬、国内で流行しているインフルエンザのうち、Aソ連型ウイルスが、97%(35検体中34検体)という極めて高い確率で、インフルエンザ治療薬「タミフル」が効かない、あるいは効きにくい「耐性ウイルス」であることが16日、国立感染症研究所の調べで分かった。タミフルに変わる治療薬である「リレンザ」を使用すれば効き目があるが、通常の医療現場ではウイルスがAソ連型なのか、他のタイプなのかを区別することは難しい。医療現場での混乱が懸念される事態になっている。

タミフル耐性ウイルス、各地で蔓延 区別困難、現場混乱 Aソ連型か/別タイプか(産経新聞) - Yahoo!ニュース

インフルエンザにかかったら、検査キットでこまめに検査して、陽性になったらタミフルだ。なんてママたちは情報にビンカンなもんだから、気合い入れてシーズンを迎えたりしてるわけ。

 例年流行するインフルエンザのウイルスはAソ連型、A香港型、B型の3種類。今シーズンAソ連型ウイルスは感染患者の36%から検出されている。A香港型が45%。B型が19%だ。現時点では流行規模も小さいため「どのタイプが主流となるかは不明」(感染研)としている。

タミフル耐性ウイルス、各地で蔓延 区別困難、現場混乱 Aソ連型か/別タイプか(産経新聞) - Yahoo!ニュース

いやだからさ。インフルエンザとひとくちに言っても、型があるわけ。型が違えば予防接種も効かないわけ。菌でもウイルスでもどんどん耐性ができるわけ。でも、予防接種打てば万全とか、すぐ病院に行けば治るとか、そう思っている人が多いのなんの。

タミフル使ったって、脳症の予防にはなってもインフルエンザが治るわけじゃないし、予防接種を過信してはいけないと何度言ったら。

うーん。それにしても、さんざんいろんなところに行っているかあちゃんと子どもたちがなぜインフルエンザにかからないのか。これを科学的に解明しようっていう気は無いのかと。

昼食にそばを食べていたら、突然アトムが言った。
「多摩動物公園のチンパンジーは、風邪をひかないんだって。なぜだと思う?」
うーん。わからないなぁ。
「多摩動物公園のチンパンジーはね、ネギを食べているんだって。だから風邪をひかないんだって」。と、そばつゆにネギを入れながら言うアトム。
ほほう。

ネギか。


まぁインフルエンザに実はかかっているのかもしれない。でも発症しないだけなんだと思う。風邪も滅多にひかない。感染はしてるんだろうけど、発症しないんだろう。免疫を高めるために気をつけていることは実はいろいろあったりする。たとえば毎日ヨーグルトを食べるとか。納豆をなるべく食べるとか。家の水は井戸水だから、お風呂も飲み水も井戸水だ。ノン塩素のお湯に入り飲んでいるから、免疫は高まることになるだろう。食べ物は有機栽培とか減農薬とか無農薬とかの野菜で抗生物質使ってない鳥肉豚肉とか。ついでに住む家も無垢の木造建てっぱなしにしてるから化学物質とかほとんど無いし乾燥もしない。

でもこれもどこまで効いているんだかはわからない。だって、かあちゃんは、かつてめちゃめちゃ仕事していた時、とことん不健康な生活していても、もちろん予防接種しなくても、やっぱりインフルエンザにかからなかったから。インフルエンザにかかりにくい体質というのがあるんだと思う。こういう直感というのは、後々の世になれば当たっているものだ。

インフルエンザにかかりにく体質を研究してるところって無いのかな?




2009年1月14日

尾崎裕哉の『I LOVE YOU』で、親子の遺伝の神秘を知る

子どもっていうのは、遺伝で決まるものなんかじゃないと、育児本なぞには書いてある。

でも、この動画を見て確信した。

やっぱ、遺伝だ。

子どもは親の遺伝で決まるんだ。
尾崎裕哉のDNAに鳥肌。

あぁやっぱり、どうしたって子どもは親に似る。
子どもへの遺伝は、太く脈々と圧倒的に引き継がれていくんだ。絶対だ。もうね、自分の子どもがどう育ったとしても怒らないさ。だってそれは遺伝のせいなんだから!
そう信じてしまうここにある遺伝を見て、なぜか妙に打ちひしがれてたり。

尾崎裕哉 I LOVE YOU

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2009年1月12日

『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』を観る

相変わらず忙しい日々なわけだけど、楽天でDVDの無料レンタルができるというので『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』を借りてみる。というかとうちゃんが借りてしまった。

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映画の原作者のリリー・フランキーさんとは入れ違いくらいで同じ環境で過ごしたわけで、自伝的映画なのでまぁ結構近い世代になるのかと若干なつかしムードを期待して観てみたりした。

以後ネタバレ。






学生時代、全然出てこないじゃん!
学生時代の描写が、ありがちな四畳半アパートとか雀荘とか。そういえば学校の前に雀荘あったけどね。学校内の話は全然無い。しかも学校はゴミため呼ばわりだ。これだけヒットした話でこんな風に言われて大学的にはいいのかと。
でもまぁしょうがないか。当たらずとも遠からず。

うんそういえば、高校生の頃に見学のために何度かM美大に行ったときは、かなりフリーダムな雰囲気だった。入学後にはフリーダム風味がかなり薄れていたから、世代が変わった時期だったのかもしれない。

で、男の子を女手ひとつで育てたオカンの話なわけだけれど。あの頃さんざんフリーダムを楽しんだ男子にはさぞ胸の痛い涙ものの映画なんだろう。オダギリ ジョーがカッコイイ上に上手いから許せるけれど、これが他の俳優さんだったらきっと放蕩ぶりが許せてない。

その許せなさは、オカンに甘えまくってきた、かつてのフリーダム青年が泣ける度と同じなんだろう。

でも、かあちゃんも、いつか卒業証書を息子がもらえば額に入れて大事に持つに違いない。あれは、母への表彰状なんだ。証なんだ。

オダギリ ジョーの「炭鉱節」がとてもいい。