NHKスペシャル 「子どもの事故は半減できる」を見る。
0~14才の子どもの不慮の事故での死亡は、年間600人。怪我はその100倍の人数がいるのだそう。これは先進国の1.7倍。
事故があると、「事故にあった子どもの問題」、「親の不注意」で済まされてしまう。
このブログでも以前に書いたことのある山中龍宏さんがテレビの画面に出てこられました。おぉ、こういうお顔の方だったんですね。カッコイイ方ですね。
山中龍宏さんが中心になって立ち上げた『子どもの事故予防プロジェクト』。
医師、人間工学、機械工学、公園の遊具を作る人、建築家などがメンバーです。会議の様子が流れます。
子どもの事故を親の責任にして済ますのでなく、メーカー、自治体で分担していくことが大切だと話をしています。
アメリカでは30年で子どもの事故死を半分にしたそう。
病院から事故情報を細かく国の機関に送っているのだそう。機関は情報を収集するだけでなく、安全対策まで考えているのだそう。この消費者安全委員会がメーカーに報告し、メーカーは製品を改良していくシステムになっているのだそう。
でも日本には、事故情報を社会が共有していく仕組みがない。
ドアに指を挟まれて怪我をした子のケースを、プロジェクトのメンバーが調査・検証し、シミュレーションをしています。ドアの角に丸みを付けると、ドアに挟まった子どもの指にかかる力が3分の2になります。1mmほどの違いでも、事故が起きたときには怪我の度合いがかなり変わってきます。骨折するか、傷で済むか、これは大きな違いです。
これを住宅の設計に生かすようにしたいと。
公園のすべり台のらせん階段で腎臓を損傷した女の子のケースも検証します。
事故のあったすべり台を撤去することは簡単で、まずそういう対策が取られがちですが、これは最悪。安全対策が過ぎると、子ども自身の危機を感じ取る能力まで奪ってしまう。大きな怪我に至らず、小さな怪我で済んで、危険を覚えさせることも遊具には必要なこと。ただ撤去撤去では、製品の改良もされなくなり、優れた遊具も生まれない、何もならない。
プロジェクトは公園の遊具の業界団体に交渉します。
遊具を作るのは中小の会社ばかりで、安全対策が考えられていないのだと。予算も時間もないのだと。
でも、対策はしていきたいと思っているよう。プロジェクトに共感して、改良をしていくことになったよう。
「親が悪い」で終わっていたら、事故の本当の原因はわからない。
同じ事故を、またどこかで他の子が起こすかもしれない。
事故で亡くなった子の死を無駄にしないためにも、「親が悪い」で終わらせてはいけない。
事故の情報を携帯型パソコンに入力して、情報収集と対策を取ろうという試みがされているとのこと。でも協力する医療施設はまだ少ない。
このサイト、子どもの事故予防情報センター SAFETY SITEを、このエントリーに書いたときからずっと見ていたのですが、更新されなくなってしまってずいぶん経っていたので、その後ここまで進んでいたとは知りませんでした。良かった。
参考
子供の安全ネットワーク・ジャパン SAFE KIDS NETWORK JAPAN