女性専用車
ところが、その日電車に乗ると、ほんわかと柔らかい空気が漂っていた。よく見ると女性専用車両だった。
東横線・みなとみらい線は、7月25日から平日の終日、特急・通勤特急・急行の8号車が「女性専用車」になったのだ。女性と、小学生までの子ども専用車両だ。
電車に乗るといつも、子どもたちに危険が及ばないように、迷惑にならないようにと神経を使う。でも、ゆったりと、にこやかな空気に包まれて、初めて子どもたちと電車で楽しく過ごす。
女性専用車に乗っていると、向かいの席に座った、ウチと同じように4才くらいの子と1才くらいの子を連れた、見覚えのある生地の(かあちゃんのと同じ柄のしじらだ!)、ベビースリング姿のお母さんが、やおら服をまくりあげて授乳を始めた。
以前、ウランが産まれてまもない頃、公園でベビースリングに入れて授乳していると、「まぁ」と言って、美しい上品な初老の女性がそっと隣に座ったことがある。
「私たちのときはね、電車の中で赤ちゃんに授乳をしていたのよ。ほら、口にふくませると赤ちゃんがぐずらないでしょ。周りにご迷惑をおかけしないためにね、そうしてきたのよ」。
そんな話をしてもらったことを思い出す。
まぁたしかに、女ばかりだしねと堂々と化粧を始める女性もいるけれど、いつ子どもが蹴ったり殴られたり潰されたりするかと思って電車に乗っているよりも、よほど平和な光景。
東京急行 鉄道情報【お知らせ・ニュースリリース】2005年7月25日より東横線、みなとみらい線に女性専用車を導入しました
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