« ここ4、5年の変化 | メイン | 赤ちゃん学 »
2004年11月01日
助産院での出産・誕生
11月。今月、ウランは1才になる。助産院で誕生して、1年になる。
よく晴れたその日、朝6時頃、鈍い痛みをお腹に感じて、かあちゃんは目が覚めた。おしるしがあった。
とうちゃんから助産院にその旨連絡を入れてもらって、かあちゃんはシャワーを浴びたり、ゆっくりと荷物を整えたりする。「普段どおりに過ごしてください」との助産院からの言葉で、「まぁ産まれるのは明日ぐらいなのかな?」なんて、一同ノンキに構えている。
産まれるときは、とうちゃんがクルマを運転して一家で助産院へ行く予定だったけれど、その日ははずせない仕事の予定があったので、とうちゃんには仕事に行ってもらう。そしてかあちゃんは腹ごしらえ、アトムとふたり、ごはんを食べたりしていた。
そうこうしているうちに、どうも陣痛のような痛みがほんとの陣痛っぽくなってきた気がした。朝8時…9時…10時…。間隔を計ってみようと、陣痛のあった時間をメモしてみると、3~4回書いているうちに、間隔が15分を切っている。
とうちゃんに連絡を取って、済ますべき仕事を終えたあと、家に戻ってきてもらうことにする。でも仕事先からは1時間ほどかかる。その間にも陣痛の間隔はどんどん狭まっていく。でも、できればとうちゃんにも立ち会ってもらいたいので、タクシーを呼ばずに帰りを待つ。お腹の赤ちゃんにも「ゆっくり、ゆっくり、出ておいで」と語りかける。アトムは横で「かあちゃん、かあちゃん」とちょっと心配げにしている。「すぐに産まれるというような感じではないけれど、どうももう間もなく産まれそうですけれど…」と助産院に連絡すると、「経産婦さんは、早いですからね。経産婦さんは1時間違うとだいぶ違いますから。確か前の出産のときも早かったんですよね。もういらしてください」とのこと。そうだ、そんな感じがする。ふたり目ともなると、お産の進行具合が結構わかるものだ。ちなみに初産のアトムの時は病院だったけれど、病院に入って4時間で産まれた。もう行こう。
とうちゃんがすっとんで帰ってきたときは、陣痛の間隔は10分を切り、5分も切っていた。クルマに移動して、急いで助産院へ向かってもらう。クルマの中で、赤ちゃんがずんずんと降りてきた。なるべく下に降りていかないように、体を横にする。「ゆっくり、ゆっくり、出ておいで」とまた念じる。もう、産まれる。
助産院に着き、2階の分娩室への階段を駆け登り、分娩用のベッドへ飛び乗る。全開大。3回ほどいきむ。到着して10分。するすると、赤ちゃんが誕生した。暖かい秋の日の昼下がり、横でアトムがちょろちょろしたり、横にとうちゃんがいたり、助産院の普通の家の一室で、日常の流れの中で、ぽこっと、玉のような女の子が産まれた。
産まれたあと、横たわっているかあちゃんの手を握って、「かあちゃん、がんばって」と、アトムが何度も何度も声をかけてくれた。2才の兄も立ち会っての出産。きっと、誕生を見届けた妹をかわいがってくれることだろう。
赤ちゃんも一緒に助産院の部屋に行って、かあちゃんはお腹が減ったのでおにぎりを食べたりする。助産院の部屋で、赤ちゃんと一緒に、とうちゃんとアトムと、それから数日の間を過ごした。
退院のとき、「あなたのカルテはまっ白よ」と言われる。書くべきことが、なにひとつない誕生。
助産院で産むということを選ぶまで、いろいろと考えるところはあったけれど、もしも、もうひとり産むことがあるとすれば、やっぱり助産院か自宅で産むだろう。どこで産んだって、産むのは自分だし、産まれる子にとっては一生のスタートだ。誰に決められることもなく、自分の力で産まれて欲しい。
1年が経つ。1年はとても長かったような気もするし、昨日のことのような気もする。
Date : 2004/11/01 00:00
Posted : 育児な手帖管理人
Category : ウラン
Tags :
None
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
※ 下記URLの大文字「MT」を半角小文字「mt」に変換してご利用ください。
http://ikuji-na-techo.com/cgi/mt/MT-tb15.cgi/830



